靭トレの中で、トレーナー、セラピストが誘導し運動を誘発させることができる施術者向きの靭トレ、
またハンディキャップをもった方でもできる運動がケア靭トレになります。
・長年の腰痛、肩こり、首の痛み、膝関節痛など各所に痛みがある方
・施術をしてもすぐに痛みが出てしまう方
・しびれが取れない方
・炎症症状や痛みが強く、患部を動かせないことで全身運動が行えない方
・麻痺により非麻痺側(麻痺していないところ)も固くなってしまう方
・即時効果を出したい方
・疲れやすい方・・・
施術者が必ず出会う症状の
すべてに靭トレ(ケア靭トレ)は対応できます。
運動が組織を回復させ、循環を改善させ、脳機能の回復にも寄与することは、多くの業界で知られていることです。
その運動をさせる前段階で、関節可動域訓練、ストレッチ、筋力強化を行い、運動をさせる流れができています。
実際の現場では・・・
①患部の痛み(しびれ)が強く筋トレができない。
②関節リウマチや重症筋無力症、ALS、ギラン・バレーなど筋トレが禁忌とされている疾患がある。
③栄養不足で筋トレができない。
④耐久性が低すぎて筋トレができない。(廃用、高齢によるもの、心臓や呼吸器疾患のある方)
筋肉を主にした運動では、なかなか運動を促すことが出来ません。
靭トレ(ケア靭トレ)ではそんな現場に多い問題点をすべて解決できます。
筋肉は基本的に収縮をしたら1つの関節を動かします。多くても2つの関節を動かします。
筋肉を使うたびに1つの関節だけが動く=その関節だけに負担がかかりやすくなります。
靭帯は骨全体をつないでいます。
1つの関節が動けば、本来ならばすべての関節が均等に動き、
その関節だけに負担をかけることはあり得ません。 ドミノ倒しのように、1つが崩れればバラバラとドミノが倒れるようなイメージです。
痛みが強い関節は、負担がかかっている関節です。そこだけを動かそうとすれば痛みが出てしまいます。 痛みのない関節から動かしても、
結果的に痛みのある関節を含む全身の関節を動かせるのが靭帯でのからだの動かし方
です。
骨の形をよくみると凹凸があり、まっすぐな面はありません。
表面の筋肉に力が入ってしまうと、骨の凹凸を感じることが出来なくなります。
つまり、支点を作れなくなってしまいます。
動くたびに支点を無視して筋肉の収縮をさせていると、疲れやすくなってしまいます。
ケア靭トレでは表面の筋肉の力を抜き、骨を感じることが出来るようになります。
骨を感じる=支点を作ることが出来ます。
物理で有名なてこの原理、 支点・力点・作用点で運動を起こすことが可能です。
それには筋力は一切必要ありません。
この物理法則をからだの動かし方にも適応したものが靭トレであり、靭帯で動くことを施術者が促すことが出来るのがケア靭トレです。
筋力がなくても、筋肉が使えなくても、動く方法が靭トレにあるのです。
筋肉は収縮するたびに栄養を必要とします。
靭帯はそのものに弾性があり、栄養を必要としません。
(弾性:物体が外力を受けた時に元に戻ろうとする力)
ゴムやバネのような素材のこと。
筋肉は前述した通り、収縮のたびに栄養、酸素が必要です。
栄養は代謝され、疲労物質に変わります。
循環が悪い方や酸素がうまく取り込めない方には筋トレの負荷は大きいです。
さらに1週間の臥床で筋肉量は15%低下するといわれています。
靭帯は失われることなく、ただそのまま誰でも持っているものです。
使えば使うほど、消費されることもなく、弾性を利用して動き続けることが可能です。
靭帯を同じ弾性をもっているバネ。そのものの性質で跳ね続けることが出来ます。
イラストに示しているのは、左上から飛脚、農民、下の二人は米俵をかつぐ女性です。
すべて江戸時代の日本人です。
江戸時代、いまよりずっと食べ物は粗食です。
筋肉を鍛えられるようなタンパク質の豊富なものはありません。
1日に何十キロと移動ができた飛脚、ほぼ1日中畑を耕せた農民、300Kgの米俵を女性でも担ぐことができた秘密は靭帯を使ったからだの使い方ができていたからです。
??
なぜ、イラストの飛脚と農民は手と足が同側が出ているのでしょうか?
現代のように交互に手と足をねじって歩く方法では筋肉が発達してしまいます。
このねじらない、竹馬に乗っているときのような同側で手足を出す歩行、走行は、
靭帯を誘発させるのに重要なポイントなのです。